13. 胃ろう
リスク
 胃ろう造設術は近年、栄養療法のひとつとして国内で実施されている。この治療法を受けている多くの患者さんは高齢者である。胃ろう造設術は腹壁を対象に処置を行うこともあり、作業環境は極めて不安定である。こうした条件の中、①局所麻酔薬の注射、②メスによる皮膚切開、③腹壁穿刺など工程も複雑で施術者はむしろこれら処置を完了した直後の時期に受傷していることが注目される。

対策
  • 経皮内視鏡的胃瘻造設キットの中には安全器材で構成がされていて、かつ診療材料として償還点数が付与されている製品がある。安全の処置するために、こうした製品の使用が勧められる。
  • 安全器材で構成されている経皮内視鏡的胃瘻造設キットの中には数々の安全器材が投入されている。適切な使用方法を理解しないでこれら器材を操作した場合、十分に安全機能が作動せずに針刺しのリスクを高める場合もあり得るので安全機能の特徴を使用する前に十分に理解して使用する。
  • 安全機能を作動させた後の鋭利器材は速やかに耐貫通性の廃棄容器に廃棄する。


 
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