エピネット日本版とは医療従事者の針刺し切創・血
液体液曝露時の発生時にその状況を報告する際に使用
する標準的な書式である。職業感染制御研究会が公開
している。エピネット日本版の書式は、1991 年に米
国バージニア大学 International Healthcare Worker
Safety Center のJanine Jagger 教授が開発した
EPINetTM:Exposure Prevention Information
Network をもとにして日本の状況に合わせて作成され
た。EPINet™ は針刺し切創・血液体液曝露の予防に
活用できる優れた報告書式として1,500 以上の米国
の医療施設で導入され、さらにカナダ、イタリア、ス
ペイン、日本、イギリス、台湾、韓国など世界各国で
活用されている。
職業感染制御研究会では、EPINetTM の使用に関して
1997 年にバージニア大学とJanine Jagger 教授の
承諾を得て、エピネット日本版( A:針刺し・切創報告
書とB: 皮膚・粘膜汚染報告書)及びその集計・解析ソ
フトである「Episys(エピシス)」を作成し、順次公
開してきた。現在、エピネット日本版国内は様々な医
療施設や機関での針刺し切創・血液体液曝露事例のサ
ーベイランス実施時に活用されている。